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内田佐知子

心から伝えるストーリー

By Sarah Hodges

東京出身で今はオアフ島に住んでおり、スティル&ムービングセンターとのコラボレーションなど、様々な分野で活躍しているサチコは、日本で人気のラジオ局 J-Wave の DJ・パーソナリティーとして活躍。有名人や海外のセレブなどインタビューをしてきた輝かしい功績があります。 18歳から40歳までDJとして活躍中に多くのことを学びました。夢を叶え、多くの人にインスピレーションを与えるストーリーを語り伝えてきました。 しかし、2011年に担当していたラジオ番組が終了し、先行きの不安に陥りました。 「それまで毎日のように著名人のインタビューをしていた生活から、全く何もない日常になりました。」 とチャレンジな変化の時を振り返ります。 「仕事が終了し、喪失感を覚えました。ラジオ局なしに何が自分のアイデンティティーなのか、わからなくなりました。」

それでもすぐにMC(司会)、ライター、撮影コーディネーターとして働く機会に巡り合いました。 ハワイで日本メディアの仕事をする機会を見つけ、多くの仕事をこなしている最中、コロナ感染症のパンデミックになり、世界中で旅行規制がかかり、仕事は行き詰りました。 未知の世界を歩み続ける中で、両親からのレッスン、そして、インタビューした多くの素晴らしい方々からのインスピレーションが、前向きでいれるようサポートしてくれました。 大好きだった仕事を失うという挑戦の中で、前向きな感情だけを感じることは現実的ではありませんでした。パンデミックにより、さらに孤立感をもたらされましたが、困難な時期にこそ、大きなチャンスがあると信じていました。 その時、物事がどのように進行するかわからない不安や心配にもかかわらず、前向きな姿勢でいれば、チャレンジを乗り越え成長する機会が訪れるだろうと確信していました。

その時、さらなる夢を描いていました。 2020年の東京オリンピック開催の発表を聞いた時には、生涯に故郷で開催される唯一のオリンピックに参加するよう呼びかけられたように感じました。 「生まれ育った街、東京でのオリンピックを観戦したかった。私は自分の街を誇りに思っており、この特別なイベントに参加したいと思っていました」と語ります。 チケット販売が始まった時、オンラインで購入を試みましたが、すぐに売り切れました。 でもチケットの売り切れで夢を諦めるつもりはなかった! 日本とアメリカでの繋がりを通して、他の機会を探しました。 最終的に、仕事内容がはっきりしていないポジションでしたが、NBCと電話で面接を受ける機会を手に入れました。 経験豊富なラジオホストであり、非常に優秀な日英通訳者として認められ、NBCのプロデューサーが即座に採用してくれました。

その後、世界はパンデミックのためにオリンピックを1年間延期しなければならないというニュースを受け取りました。 最終的に2021年に実行されることが決まった時、一般の観戦者は招かれないことになりました。 オリンピックの現場で働くチャンスが減っていることを知り、テレビ局からの連絡を待っていました。 NBCからの連絡を待っていた最中にラジオの仕事の失業と孤立に対処する新しい方法を見つけました。 毎日日記を書き始め、何が自分にインスピレーションを与え、どのように自分のスキルと才能を世界に共有できるかを研究し始めました。 カウンセリングを受け、運動を始め、総合的なメンタルヘルスにもっと注意を注ぎました。

タイミングよく、スティル&ムービングセンターとつながり、センターの日本語アンバサダーとしてヘルプし始めました。 スティル&ムービングセンター と繋がったことで、マインドフルに身体を動かし、より良い健康を目指し、そしてもっとマインドフルに生きるためにも大きな影響を受けました。 現在、気功から会話・瞑想クラス、ヨガまで、様々なクラスに参加しています。 「スティル&ムービングセンター から、物事を急ぐのではなく、プロセスを楽しむことを学びました」と語ります。 スティル&ムービングセンターでムービング・メディテーション(動く瞑想)のアートを学ぶ機会に本当に感謝しています。」

そして最終的に、NBCから連絡がきました。 2021年に開催予定の2020年オリンピックの仕事が確保されてました! 日本で義務付けられていた2週間の隔離期間を考慮して、荷物を詰めて、愛犬を連れて、東京に向けて出発しました。 この素晴らしい機会に、喜びと期待でいっぱいでした。 ハワイを出るほんの数日前にどの番組で働くか知りました: NBCトゥデイショー!その経験がどのようなものになるか、想像もつきませんでした。 「その時はオリンピックの試合を観戦できるのか、選手に会えるのかわからなかった」と彼女は振り返ります。

NBCチーム全員がとても前向きで、友好的で、プロフェッショナルであることを知り、喜びで満ち溢れました。 「とても感動しました」とサチコは言います。 「ある夜、サバンナ・ガスリーが夜のニュース番組で扱うオリンピック関連の緊急速報を生放送中に翻訳するのを手伝いました。その後、プロデューサーはとても喜んで、“君はずっとセットにいなければならない”と私に言いました。」

故郷でのオリンピックを観戦するという夢を実現し、その経験は期待を遥かに超える素晴らしいものとなりました。 競技を間近で観戦できるフルアクセスパスを取得し、舞台裏での経験もたくさん得ました。 「すべての大物アスリートがインタビューを受けていた時、私はすぐそばにいました。金メダルを獲得した選手に直接会うことができました」とサチコは感謝の気持ちを込めて語りました。 「こんなに貴重な仕事になるとは思いませんでした。すごかったです。私は今まで司会をしたり、スターへのインタビューなどを行ってきましたが、このようなトッププロデューサーやNBCのアンカーと東京で仕事ができたこの経験は、夢の実現に加えて夢でした!」

オリンピックでNBCと仕事をした経験は、新たな始まりの扉を開きました。 前年の孤立状態から解放され、共通のビジョンをもつコミュニティーに属する喜びが彼女を元気づけました。この経験で、今まで最も楽しいと思っていたこと、つまりメディアの仕事を通じて、意味あるストーリーを人々に伝えていく喜びを思い出させてくれたのでした。

新しく始めたポッドキャストRiding the Wave はサチコのオリンピックのインスピレーションに基づいています。 苦悩と挑戦を乗り越えたばかりの彼女は、苦労を乗り越えた人々と会話を共にし、それそれのプロセスとツールについて学びたいと思っています。 このポッドキャストで、日本のメンタルヘルスの偏見を最小限に抑え、悩んでいる人が決して一人ではないことを伝えることができるよう望んでいます。 彼女自身もゲストの話から学び続けています。これにはスティル&ムービングセンターのディレクターRenéeTillotsonやオペレーションマネージャーNeelathiVadivelも含まれます。

数年間のソールサーチ(魂の探求)とオリンピックでの仕事における経験から、サチコは自分の目的を明確に認識しています。人々のストーリー、特にメンタルヘルスに焦点を当て、リスナーが困難な時期を乗り越えるのを助ける物語を伝えることです。 「何をするにしても、皆の気持ちが高まるインスピレーションを与えられることを願っています」とサチコは言います。

スティル&ムービングセンター のアプリをダウンロード。

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